個人でもマイニングは儲かるの?実際に消費電力を測定してみたよ。

2017年の年末から2018年の1月にかけてすごい盛り上がった仮想通貨ですが、現在はかなり冷え込んでおります。悲しい。

今回は個人でマイニングしても儲かるの?という疑問を解消すべく、実際に私が所有するPCを使って検証してみようと思います。

検証するPCのスペック

PCのスペック

  • core i5 8400
  • GTX1080 OCモデル
  • メモリ16GB
  • 750W電源
  • ケースファン6個

といった感じで、グラフィックボードを除けばかなり省電力でコスパの良いパソコンになっています。

PCの消費電力を測る

マイニングで利益を出すためには自分の使うPCの消費電力を知ることが大切です。

こんな感じのワットチェッカーを使うと簡単に消費電力がわかります。

ワットチェッカー

それでは最初にこのパソコンの消費電力を測っていきます。

起動直後のPCの消費電力

115wです。意外と食いますね。

起動直後は115W

安定するまで待ちます。。。

CPU使用率が落ち着いた時の消費電力がこちら。

起動して10分後、CPU使用率も5%程度となっている(見えづらいですが、43.0Wと表示されています)

(みえづらいですが、)43Wでした。何もしていなくても43W使うんですね、パソコンって。

 

次にマイニング時の消費電力を測っていきます。

  • CPU+GPUを全力で動かす
  • GPUのみ全力
  • GPUのパワーリミットを50%にしてさらにクロックも-400Mhz下げる

この3つの状態の消費電力を測っていきます。

ちなみに私のGTX1080はOCモデルなので少しだけ通常の1080よりクロックが高くなっています。

 

マイニングではNiceHashを使います。

CPU+GPUを全力で動かしている時の消費電力がこちら

CPUとGPUが全力の時の消費電力

消費電力は289W。排気口から出てくる空気が暖かいです。

GPUのみ全力で動かした時の消費電力

GPUのみ全力で動かした時の消費電力

GTX1080を全力で動かすと260W使うということがわかりました。(見たところ2025MhzなのでOC状態でした)

 

ちなみにグラフィックボードを使ったマイニングではこのようなパワー全開で処理するなんてことはしません。

GPUは全力で動かすよりもある程度性能を抑えた方が温度も下がるし、ワットパフォーマンス(1ワット当たりの能力)も上がります。

アレニウスの法則的にも、PCの部品は温度が低ければ低いほど寿命が長くなりますし、ワットパフォーマンスもマイニングには重要です。

 

GPUのパワーリミットを50%、クロックを1500Mhzまでダウンクロックさせる。

こんな感じに設定しています。

GTX1080をダウンクロック

クロックが1500Mhz、温度も46℃といい感じです。この温度なら寿命が縮まりにくいでしょう。

消費電力は187Wでした。

GTX1080マイニング時の消費電力

かなり下がりましたね。

CPU+GPUで289W
GPUにリミットをかけて187W

この状態で2018年2月27日での1日の予想収益は304円。
なので一ヶ月換算で9120円。

電気代の予想条件として、

  • 24時間30日フル稼働
  • 1kWh単価を25円

とすると一ヶ月の電気料金は3366円になります。

9120-3366=5754円の収益となります。

GTX1080を今から買うにしても1年で元が取れる計算になります。
すでにGTX1080を持っている人はやってもいいのではないでしょうか?

 

結論:個人でもマイニングは儲かる。

というわけで、個人でもマイニングをするとひと月約6000円ほど儲かることがわかりました。

 

一ヶ月間、24時間マイニングした感想

感想

  • 部屋があったかくなる
  • ファンの音がうるさい

部屋が暖かくなるので暖房を消しても厚着をすれば何とかなるレベルで温かくなります。(東京住みの場合)

冬の間はマイニングの熱で冬を越したなんて人もいるのでは?

ファンの音はちょっと気になります。ファンの回転数を抑えれば気にならなくはなるのですが、グラボの温度が上がってきてしまいます。

家にいる間だけファンの回転数を下げるなどの工夫が必要になります。

 

おまけ:CPUだけでマイニングをすると利益は出るのか?

まぁグラフィックボードなんて普通の人は持ってないですよね。

CPUだけでマイニングしたらどうなるのか検証してみましょう。

今回検証するCPUはi5 8400です。第8世代・6コア3.8Ghzといったものです。

CPUのみでマイニングをしてみると消費電力は70Wでした。(PC全体の消費電力)

 

2018年2月27日の時点で1日30円の利益(NiceHash参照)なので一ヶ月で900円の利益。

先ほどと同じ条件だと一ヶ月の電気代は1260円になります。

900-1260=-360で損ですね。CPUのみでのマイニングは厳しいようです。

 

ちなみに、グラボでもマイニングをしていてCPUもマイニングに参加させたいとなると話が変わります。

さきほどのCPUとGPUを全力で回した時の消費電力が289W、GPUだけでマイニングした時の消費電力が260Wでした。

なので純粋にCPUが消費している電力は30Wということになります。

30Wを24時間30日使うと一か月の電気代は540円になります。

900-540で360円の利益となります。まぁ微妙ですね。

 

結論、CPUマイニングは儲からない。(core i5 8400の場合)

マイニングで儲けたい人はグラボを買いましょう。

360円のためにCPUやその他の部品の寿命を縮めるのは得策とは言えませんのでCPUマイニングもおすすめしません。