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僕は最近マイクロソフトのSurface Proというファンレスのパソコンを買いました。
このSurface Pro、ファンレスでありながら僕の今までのメインPCであるMacBook Airの2015よりも処理速度が速いんです。なので今までMacBook Airではできなかった処理の重いPCゲームができたりもします。
ファンレスであるSurface Proでゲームをする上で気になるのが「熱」についてです。
今まで使っていたMacBook Airには冷却ファンがついていました。なので重い処理などをすると「ブヲーーーー!!」って結構大きな音を出して本体を冷やしてくれていました。
しかしSurface Pro 2017 Core i5には冷却ファンがついていません。冷却がうまくいかないと本体の処理速度が抑えられてしまうだけでなく、Surface Pro自慢のバッテリーにまで悪影響を及ぼしてしまいます。
ノートPC用冷却ファンは効果があるのか検証中。(Surface pro2017はファンレス) pic.twitter.com/dJeglsGAXy
— アライユウキ (@Yu_ki_Rai) 2017年8月3日
というわけで今回はノートパソコン用の外付けの冷却ファンを買ってみました。今回の記事ではそのノートパソコン用の冷却ファンが本当に効果があるのか?どのくらい効果があるのかを検証してみたいと思います。
購入した冷却ファン
今回購入したのはアマゾンでのランキング上位に入ってたこのE-PRANCEさんの冷却ファンです。僕が買った時は3000円くらいでした。
4つのファンがついています。大きさ的には十分で今はなき12.9インチのiPad Proでも余裕で入ります。そんでもってLEDが綺麗です。
今回購入した冷却ファンの上にiPad Pro 12.9インチを乗せた図
風量はまぁまぁといった感じで、上にティッシュペーパーを乗せるとホバリングするくらいです。また、メーカーが「超静音」と謳っているだけあって動作音はそんなにうるさくはありません。
USBで電源をとりますが、本体にもUSBの穴が2つあるので問題ないでしょう。
検証はこんな感じで行います。
まずは冷却ファンなしで3Dゲームを動かしてみます。動かすゲームはカスメ(大人の経営シュミレーションゲーム)です。…
ちなみにゲーム設定はこんな感じです。
某美麗3D経営シュミレーションゲームの設定画面
一応解像度はフルHDです。左上に表示されているFPSではちゃんと60と表示されます。そうSurface Pro 2017ならね。
っで、Surface Proを起動した直後の本体の温度はこちら
これが起動した直後の温度
これから20分間この3Dゲームを動かしていきます。
- 冷却ファンなしで20分間プレイ⇨ゲームを終了して、温度が元に戻るまで放置
- 冷却ファンを下に敷いて再び20分間プレイ⇨ゲームを終了して、温度が元に戻るまで放置
- 冷却ファン+小型扇風機を当てて20分間プレイ
といった感じで3回行います。
冷却ファンなしでプレイ
冷却ファンなしで3Dゲームを20分間プレイしてみるとこんな感じの温度になりました。
冷却ファンなしで20分間プレイした結果
上の画像を作るときにSurface Penで加工したのですが、本体が熱くてあんまり長く書いていると手が低温やけどしそうでした。
結果はCPU周りの温度が59℃、バッテリー周りも59℃ってところですね。
バッテリーは温度が上がれば上がるほど寿命に影響を与えてしまいます。これに関してはいろんなサイトで紹介されていますが、マイナビさんのWEBサイトが分かりやすかったので載せておきます。
参考記事:https://woman.mynavi.jp/article/140128-25/
上記のサイトを見る限り59℃という数字はちょっとまずいですね。このままゲームをし続けると確実にバッテリーに影響がありそうです。
次に今回購入した冷却ファンを使ってみましょう。
冷却ファンを使ってプレイ
次に冷却ファンを使ってプレイしていきます。
結果はこんな感じになりました。
冷却ファンを使って20分後の結果
CPU :59℃⇨54℃
バッテリー :59℃⇨49℃
数字的には少しだけ温度が下がりましたが、実際に上の画像をSurface Penで加工しているときはやはり熱かったです。ただバッテリーの方を見てみると49℃になっています。冷却ファンなしでは59℃だったので-10℃というのはかなり大きいかと思います。
上に乗せたマイナビさんのリンクによると25℃くらいがバッテリーにとって最適みたいなのでできれば25℃を目指したいところです。
冷却ファンを使ってもまだ40℃台なので今回さらに冷却ファンに加えて小型の扇風機を使って見たいと思います。
冷却ファン+小型扇風機を使ってプレイ
これは完全にタブレットならではの作戦ですね。普通のノートパソコンだと本体が下に来るので扇風機の風の効果を得ることが難しいです。
もしSurface Proのような形のPCをお持ちなら試して見てください。
扇風機なだけあってかなりの風量が出ます。ティッシュが飛ぶとかそんなレベルではありません。ある程度距離を取っても風がしっかりと届いて涼しく感じるレベルです。(ただし音がめちゃくちゃ大きい)
こんな感じの配置になっています。
Surface Pro+冷却ファン+小型の扇風機
もう小型の扇風機の風が強すぎてSurface本体に当たった風が横に溢れてきてしまっています。これは期待できそうです。
実際にこの状態で20分間ゲームをプレイしてみるとこんな感じの結果になりました。
冷却ファンと小型の扇風機を使って20分間プレイした結果
なんと!CPUは40℃台、バッテリーは30℃台に突入しました!
先ほどまでは計測結果のスクショの画像を加工するときに手がヤケドをしそうな感じでしたが今回は「生暖かい」といった感じでした。
これは結構いい感じに温度が下がりましたね〜
この温度って普通にスマホとかでゲームしていればなりそうな温度たいですよね。
結果:冷却ファン+小型扇風機が最高
冷却ファンだけでも-10℃なので効果がないわけではありません。ただ小型の扇風機の風量が強すぎた。
普段のネットブラウジングなどではそんなに熱を発しないのでそういった軽い動作をさせる時などは冷却ファンだけでも十分に効果があると言えるでしょう。
が、グラフィックを使うゲームをするときにはバッテリーへの影響を考えると少し物足りません。小型の扇風機を併用することによって-20℃も下がるのでぜひこちらの併用もオススメします。
少しだけ追記しておくと、今回検証に使ったSurface Proは本体が熱を放ちやすいアルミで出来ています。なので冷却ファンの効果を効率よく得られたのかもしれません。もしプラスチック製のタブレットで試したらまた違った結果が出るかもしれませんよ。